ウェディングフォトが大満足だった話。②

①はこちら(URL)

迎えた入籍日前日。

まさかの、実験が長引く。

終電で帰れるのか…?(田舎は終電が早い)というヒヤヒヤした緊張感と独身最後の日という謎の高揚感のはざまで、なんともいえない感覚に襲われたまま、ひたすらに実験を進め、

駆け込みで実験を終わらせなんとか帰れた。危ない危ない。

大学院に入ってからというもの、常に締切に追われているので、なんとかギリギリに帳尻を合わせるのが得意になってしまった。

だがいつもヒヤヒヤしており落ち着かないので、ゆとりのある生活をしてみたいものだ。

なんとか23時代に家に着き、夫が用意してくれていたご飯をかきこんで、市役所に。

0時ぴったりに婚姻届を出そうと思っていたのに市役所前でもたもた写真を撮っていたら、あれま、0:05。

「俺ららしいな」というつい1秒前に旦那になった夫の言葉に笑い、市役所を後にした。

案外あっさり、名前が変わってしまった。

ちなみに2ヶ月ほど経ったが、実は未だに実感があまりわかない。

そして家で寝て、起きて、朝からラボに行った。

あれ?入籍日当日では…?と思ったそこのあなた、大正解。

そう、ラボに行った。回収しなくてはならないサンプルがあったのだ。

何もこんな日まで…と思ったそこのあなた。激しく同意。

…進捗が…ないんだぁぁああ!!!(魂の叫び)

そう、その次の週に進捗報告を控えていた。進捗を生み出せるラストチャンスだったのだ。

快く送り出してくれた夫には感謝しかない。

ということでハイパーマックスの速さでサンプリングし、帰宅。

そしてそのまま赤坂に移動。コンビニで買ったパンをつまみながらスタジオ入り。

ついに準備開始!

まず選んでいたドレスを装着。

お腹を最大限にヘコませ、胸を最大限に盛り、花嫁が出来上がった。

やっぱりウェディングドレスって憧れだから、着れた時は嬉しかった。

ヘアメイクさんが鏡台の前に座らせてくれ、あらよあらよと髪型を整え、いつもと違う自分の姿が…!何という手捌き…!と思いながら終始観察。

髪を巻いてみようとアイロンで試みるもいつも不思議な髪型になって修正がきかず、結局ストレートヘアにヘアアイロンで戻す私にとってプロの方の手捌きは神のようであった。髪だけにね。……はい。

この日のために、ショートヘアーがトレードマークな私も婚約から1年間、頑張って髪を伸ばしたのですよ。

(毛量少なくてもりもりウィッグを内側に足してもらったのは内緒。)

アップスタイルの、もりもりエレガントな感じに整えられたところで、メイクに移る。

どんな感じがいいですかー?と聞かれたが、プロのセンスにおまかせしたくて全部おまかせした。

赤めの花を持つ予定だったからその色に合うような赤めのアイカラーを入れてくださった。

アイカラーもガッツリ、眉毛もいつもより太く、濃く、存在感があった。

でも、おばさん感のない、とても明るい表情になるステキなメイクで、「これがプロか…!」となったのだ。

気分も顔も、最高潮。最高に幸せだった。

夫もタキシードに着替え、髪を整えてもらった。

普段髪を全然整えないので、整った髪型を見て、「おおっいい感じだ!」となったのをよく覚えている。笑

(これを見て、デートの時は整えてくれるように…!…ならないだろうなー。)

そして、現場に向かった。